検索広告、ディスプレイ広告、YouTube広告、DV360広告、P-MAX広告、デマンドジェネレーション広告それぞれの使い方や、メリットやデメリット、費用感を教えて

こんにちは!この記事では、インターネット広告に興味がある中学生の皆さんにもわかりやすく、6つの代表的なWEB広告について詳しく解説します。
インターネット上でよく見かける広告にはいろいろな種類があり、それぞれ目的や使い方が違います。「自分のお店をもっと知ってもらいたい」「商品を買ってもらいたい」「ブランドのイメージを良くしたい」など、目的に応じて選ぶ広告が変わってきます。
それでは1つずつ見ていきましょう!
1. 検索広告(Google検索広告)
どんな広告?
Googleなどの検索エンジンで、何かを調べたときに一番上や下に表示される広告のことです。 たとえば「池袋 ラーメン おすすめ」と検索すると、検索結果の一番上に「広告」と書かれたお店が出てくることがあります。
使い方
「何かを探している人」に向けて広告を出したいときにぴったりです。例えば「安いスマホケース」や「家庭教師 東京」など、具体的なキーワードで検索した人に向けて広告を出せます。
例え話
道を歩いている人に「何か探してるの?」と声をかけて、その人が「ラーメンが食べたい」と言ったら、「ここに美味しい店あるよ!」と紹介する感じです。
メリット
- すでに興味を持っている人に広告を見せられる
- 無駄な広告費が少なく、効率がいい
デメリット
- 人気のキーワードは広告費が高くなる
- 検索されないと広告は表示されない
費用感
1クリックごとに料金がかかる仕組み(CPC:クリック課金)で、100円〜500円くらい。競争が激しい業界(不動産、保険など)は高め。
2. ディスプレイ広告
どんな広告?
ニュースサイトや天気予報のページ、レシピブログなど、いろんなWebサイトの中に表示される画像やバナーの広告です。文字だけでなく、写真やイラストで見せるので目を引きます。
使い方
まだ自分の商品やサービスを知らない人に「こんなものがありますよ!」と知らせたいときに向いています。
例え話
街中に貼られたポスターのようなもので、通りすがりの人の目に止まるかもしれない広告です。
メリット
- 広い範囲の人にアピールできる
- 見た目で印象に残る
デメリット
- 興味のない人にも届くので、無視されることが多い
- クリックされる確率が低い(クリック率が低い)
費用感
1,000回表示ごとに課金される(CPM:インプレッション課金)形式で、100円〜300円ほど。
3. YouTube広告
どんな広告?
YouTubeで動画を見る前や途中に流れる動画広告のことです。「スキップできる広告」や「数秒間だけ見せる広告」など、形式はいろいろあります。
使い方
動画の中で商品やサービスの魅力をしっかり伝えたいときに使われます。エンタメ性のある広告や感情に訴えるCMにも向いています。
例え話
テレビCMに似ていて、でももっと「この人に見せたい!」というターゲット設定が細かくできるイメージです。
メリット
- 動画なので、商品やサービスの良さをわかりやすく伝えられる
- 見た人の記憶に残りやすい
デメリット
- 動画の制作にお金と時間がかかる
- スキップされることも多い
費用感
1再生ごとに課金される(TrueView方式)。1再生3円〜20円程度。広告が30秒以上見られた場合のみ課金対象になる形式も。
4. DV360広告(GoogleのDSP)
どんな広告?
Googleが提供する広告配信プラットフォームで、さまざまなメディアに広告を一括で出せます。DSP(デマンド・サイド・プラットフォーム)という仕組みです。
使い方
複数のサイトやアプリにまたがって広告を出したい企業に最適。たとえば全国展開する企業が、都道府県ごとに広告を出し分けることもできます。
例え話
広告を出すための司令塔のようなもので、どこにどんな広告を出すか、データを見ながら全部管理してくれます。
メリット
- いろんな媒体にまとめて広告を出せる
- 高度なターゲティングやレポート機能がある
デメリット
- 操作が難しく、専門知識が必要
- 小規模なビジネスには向かないことが多い
費用感
月額数十万円〜。広告代理店を通じて利用するのが一般的。
5. P-MAX広告(Performance Max)
どんな広告?
GoogleのAI(人工知能)が自動で広告の配信先を決めてくれる仕組み。検索広告、YouTube広告、Gmail、Googleマップなど、複数の媒体にまたがって最適な配信をしてくれます。
使い方
「広告運用はよくわからないけど、結果は出したい」という人や、1つの広告で多くの場所に届けたい人に向いています。
例え話
プロの料理人に「おまかせで美味しい料理を作って!」と頼んで、バランスよく出してもらう感じ。
メリット
- 広告の知識がなくても始めやすい
- AIが自動で最適化してくれるので効率がいい
デメリット
- 自動すぎて、細かい調整ができない
- どこで成果が出たのかが分かりにくいこともある
費用感
1日1,000円〜始められる。少額からでも試せるのが魅力。
6. デマンドジェネレーション広告(Demand Gen広告)
どんな広告?
比較的新しい広告で、YouTube・Gmail・Google Discoverなど、ユーザーが情報を見ている場所に「気づき」を与える広告です。検索される前の段階、つまり「潜在層」に向けた広告です。
使い方
「今すぐ買う」わけではないけど、「なんかこれ気になる!」と感じてもらい、興味を持ってもらいたいときに使います。
例え話
道ばたで「これ、新しいスマホなんだけど、すごいんだよ!」とサンプルを配って、まだ知らなかった人に興味を持ってもらう感じ。
メリット
- ユーザーの関心を育てることができる
- 写真や動画で視覚的にアピールしやすい
デメリット
- 興味は持たれても、すぐには購入につながらないこともある
- 効果測定がやや難しい
費用感
1クリックあたり20円〜100円程度。予算によって調整可能。
まとめ
広告にはいろいろな種類があって、それぞれ向き・不向きがあります。 大事なのは、「誰に」「何を」「どんな方法で」伝えたいかを考えることです。
広告種類 | 得意なこと | 向いている人 |
---|---|---|
検索広告 | 検索している人にアプローチ | 今すぐ買いたい人を狙いたい人 |
ディスプレイ広告 | ブランドを見てもらう | 商品やサービスを知ってもらいたい人 |
YouTube広告 | 感情に訴える広告 | 映像で伝えたいメッセージがある人 |
DV360広告 | 広告を一括管理・分析 | 本格的に広告運用をしたい企業 |
P-MAX広告 | 自動化・効率化 | 時間や知識がない人でも成果を出したい人 |
デマンドジェネ広告 | 潜在的な興味を引き出す | 商品に興味を持ってもらう入口を作りたい人 |
まずは少額から広告を出して、結果を見ながら改善していくことが大切です。広告は「試して、学んで、また試す」という繰り返しでうまくなります。

齋藤裕樹
2009年から転職支援サイトの管理運営全てを任され、広告運用代理店に何度もだまされました。自分に知識がない事を痛感し、2010年からWeb広告の重要性を感じ、GoogleやYahooへ学習時間を投資しました。Googleについては700時間以上を費やしGoogle認定アナリティクス個人認定資格(GAIQ)やAdWords認定資格も取得し、運用実績も認められ、運用・費用・資格保有など全ての規定要件などを満たした企業だけに与えられる「Google Partner」に認定されました。